第3回:高齢者の人口3割を占める時代、求められる「好老社会」


日本元気シニア総研最高顧問 富田眞司氏による『6つのキーワードで解く「これからのシニア向けビジネスチャンス』を6回シリーズの連載第3回をお送りします。


高齢者が活躍する好老社会を支えるビジネスー


日本のシニア人口は増加し続け、2025年には総人口の30%を占めると予測され、高齢者増加に伴うビジネスが期待される。しかし、高齢者には「詐欺に遭う」「事故を起こす」「クレームをつける」など「嫌老イメージ」がある。
シニアビジネスの拡大にはこうした「嫌老イメージ」を払拭し、「好老社会」を実現するために「高齢者が活躍する社会」や「高齢者の孤独を防ぐ対策」などが重要になる。

高齢者が活躍する社会を目指す

元気な高齢者がますます増える。専門能力があれば知力を生かして活躍する、体力があればそれを生かし、仕事をする。さらに、社会貢献活動をするなど、シニアが活躍する場づくりに伴うビジネスが期待できる。

1.専門能力がある高齢者は知力を生かして活躍する

中小企業診断士、宅地建物取引士、行政書士、ファイナンシャルプランナーなど専門能力を保有する高齢者は専門能力を生かし活躍する。また、経営能力、専門能力がある高齢者は、顧問など知能を活用し活躍する。さらに、総務、経理、海外業務、IT、営業など、専門分野の実務能力がある高齢者にはそれを生かし、現役時代の保有能力を有効に活用し活躍する。

2.体力がある高齢者は労働力不足を補う形で活動する

専門能力はないが、元気で体力に自信がある高齢者はマンション管理、交通整理、コンビニ、お店などで働くことができる。また、地域のシルバー人材センターなどを活用し、シニアが活躍できる場を活用し、働くことも重要になる。

3.ボランティアなど社会貢献で活躍する

社会に役立ちたい高齢者には社会貢献活動を行う。時間に余裕がある高齢者ボランティアは活動時間が多く、貴重な人材になる。高齢者の知力、体力を生かしたボランティア活動に期待したい。

高齢者が孤独にならない社会づくり

一方で好老社会には、高齢者の孤独対策も求められる。英国では公園などに誰でも気軽に会話に参加できる「おしゃべりベンチ」を設置し、話題になっている。わが国も公園や広場などの公共の場やコミュニティカフェ、コミュニティレストランなど、地域の人が集まる場で気軽にお話できる場や一緒に運動など活動できる場を活用し高齢者を孤独から守る対策も、好老社会には必要だ。
さらに、情報が届かない高齢者にスマホ活用を手助けする対策もあると嬉しい。

高齢者が活躍する場が増え、若い世代と一緒に活動することで、好老社会が実現できる。

次回は「少量、高品質、定額」を取り上げる。

一般社団法人 日本元気シニア総研
最高顧問 富田眞司氏

2013年(一社)日本元気シニア総研を立ち上げ代表に。2017年最高顧問兼チーフアナリストに就任。企画力を生かし、独自の分析で超高齢化社会でのシニアの活性化とシニアビジネスの需要創造提案を行う。
日経MJ「再考シニア消費」18回連載、夕刊フジ「定年予備校」20回連載など執筆多数。ビッグイベント、全国商工会議所、大手企業などでシニアビジネスに関する講演多数。
代表著書「A4・1枚究極の企画書」「提案書・企画書の基本がしっかり身につく本」「スターティングノート」など20冊。

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